GID/GD/トランスジェンダーの医療アクセスの現状

GID/GD/トランスジェンダーの医療アクセスに多くの課題があることが言われていますが、その実態を明らかにした調査は日本では、非常に限られています。
日本でのGID/GD/トランスジェンダーの医療アクセスの実態を明らかにし、よりアクセスをよくするプログラムに活用するために、WEBアンケート調査を実施しました。
調査は、2020年5月1日から5月21日にかけて実施しました。
20日間で496件の有効回答が集まり、484名からの有効回答を分析対象としました。
対象者のリクルートについては、トランスジェンダーを取り巻く様々な課題に取り組む団体のネットワークから参加の呼びかけを行いました。調査実施者が所属する団体TRanSから、日本全国のトランスジェンダー、GIDの方へ調査協力を呼びかけました。 回答者は、都市部の方や当事者が置かれた様々な問題に関心がある方にかたよりがある可能性があります。このかたよりを意識して読み進めていただけるとありがたいです。

※本結果はアンケート結果の一部です。
今後のデータ解析や、研究発表の状況により、公表するデータを増やすことがあります。

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あとがき

医療機関を受診することはGID/GD/トランスジェンダーの当事者にとってとてもハードルが高いというアンケート結果を得られました。2018年から、一部のGID治療が保険適用になりましたが、適用条件は厳しいため、多くの当事者のGID治療が保険適用外になっています。GID治療が受けられる医療機関が中々拡充されないなか、多くの当事者は身近な医療機関に受診しにくいという状況も生まれています。そのため、症状が重篤化をしてから医療へ繋がるケースも少なくありません。
当事者に限らず、医療は誰もが生活する上で切り離せません。
医療従事者は性の多様性を認識し、当事者に対し適切な医療行為を行う必要があります。そのために、性の多様性についての研修の積極的な実施や、当事者が安心・安全に受診や入院できる環境の整備が大切です。 最後に調査にご協力いただいた方々に心より感謝申し上げます。この結果は医療保健従事者、行政、教育関係者に還元し、医療アクセスの改善に役立たせていきたいと思います。

TRanS 共同代表 浅沼智也

調査結果 HP